31回オリーブマラソン大会に参加して

例年5月の最終日曜日に開催される小豆島オリーブマラソン大会には、前日の朝、神戸港から関西汽船の大型フェリーに乗船して約3時間の船旅で小豆島・南東部の坂手港に着く便を利用していました。しかし、今回からはフェリーの燃料であるオイルの高騰で大阪・南港から神戸に寄港せずに直接坂手港へ行くことに変更されたようです。従って、南港午前発8時のフェリーに乗船するには時間的に余裕がないので、JR島本駅を午前78分発の普通電車に乗り、新大阪駅で姫路行き新快速に乗り換え姫路駅まで行き、姫路からバスを利用して姫路港へ。姫路港はフェリーで約1時間40分間乗船して小豆島の北東部・福田港に到着しました。福田港ではいつも宿泊先に利用している国民宿舎「たちばな荘」のマイクロバスが迎えに来てくれていました。マイクロバスで小豆島の東側海岸道路を走り、50分程で小豆島南側にあたる草壁港に到着。草壁港には南港から乗船し坂手港で下船して一足先にバスでこちらに来られたメンバー3名と高松から来られた1名と合流しました。今回参加したメンバーの多くは株式会社・東芝の社員あるいは関連社員と東芝を定年退職したOBが主で、それに東芝メンバーの友人2名(その一人は私)を含めて総計23名(女性6名)と例年より大人数の参加となりました。今回も小豆島の名所である寒霞渓を観光することに決め、寒霞渓行バス時刻に余裕があるため草壁港周辺で昼食をとることにしました。東芝OB3名と私を含む4名はフェリー待合室2Fのレストランでご当地名産の讃岐うどんを食べることにしました。昼食後、草壁からバスでロープウエイ乗り場へ。寒霞渓へはロープウエイで約10分間の空中遊覧でしたが、霧雨で視界が悪く遠くの景色を望むことができませんでした。それでもロープウエイから近くの新緑と奇岩を眺めることができました。寒霞渓の展望台では、視界が悪く残念ながらマラソンコースの半島や瀬戸内の海は望むことができませんでした。数年前、展望台付近でサルに出くわしマラソンの参加賞を取られた思い出がありますが、今回は野生のサル達にはお目にかかることができませんでした。ただ、一匹だけオリに入れられたオスザルを見ることができました。売店の人の話によると、このオスザルは群れのサルとは別に非常な悪さをするとのことでオリに入れられたようです。寒霞渓からロープウエイで降りた後、バスで草壁港へ。港では「たちばな荘」のマイクロバスが再び迎えに来てくれており、そこから大会会場の坂手港へ。会場で受け付けを済ませてマイクロバスで宿泊先の「たちばな荘」へ向かいました。これまで東芝ランニング愛好会によるマラソンツアーをまとめられ、お世話していただいておりました田坂様が昨年亡くなられ、今回のマラソン大会は田坂様の追悼マラソンとなりました。夕食時には自己紹介などがあり、田坂様の思い出やマラソンへの意気込みなどがご披露され、有意義な懇親会となりました。夜遅くまでお酒を飲みながら東芝のラガーマンの話に盛り上がったようです。夜半から本降りになった雨も早朝にはあがり、絶好のマラソン日和となりました。朝食を早く済ませた後、マイクロバスに乗り大会会場に着いたのは午前9時前でした。前日に田坂様の写真入りワッペンが渡されておりましたので、ゼッケン番号とともにワッペンをランニングシャツに付け、開会式に臨みました。聖火ランナーにより聖火が灯され開会式が始まりました。今回のゲストランナーはシドニーオリンピック・女子マラソン代表の市橋有里さんでした。準備体操も終わり、ハーフマラソンのスタート時間である午前10時前には、今回も新聞社のヘリが轟音を響かせながらスタート地点の上空を何回も旋回していました。スタートしてしばらくこの時期としては強烈な日差しもなく、草壁港手前の第一折り返し地点までセーブしながら順調に走り、5km地点でのタイムは0:25:5610km地点では0:51:531km5分ペースで走りながら二十四の瞳の映画村先の折り返し地点まできました。映画村前の私設のエイドでは、今回も氷をもらい頭と帽子の間に入れ暑さを凌ぎながら走りました。しばらく走ると田子の浦漁港にさしかかり、ここのエイドではいつも冷濃くて美味しい水がいただけるとあって、十分水分を補給して元気を取り戻しました。オリーブマラソンのコースは二十四の瞳の舞台となった岬の分教場のある半島をめぐるコースでもあり、途中に海岸線特有のアップダウンが数か所あります。レース後半には涼しい浜風を背に快調に走ってきました。残り3km地点の坂の上りはじめで、今回ハーフに参加した唯一の女性メンバーである午腸さんにあっさりと抜かれ、スピードを上げたものの追いつくことはできませんでした。残り3km1km0:05:03、残り2km1km0:05:13と決してスピードダウンしておらず、むしろ最後の1km0:04:47とスピードを挙げており、午腸さんが後半に入って如何に猛スピードで追い上げたかが伺えます。レース後は、冷やし素麺(無料で食べ放題)を少し食べて、いつものように足早に観音寺へ向かいました。マラソン時には観音寺でいつも草湯が準備されており、到着時は男性の入浴時間帯で早速草湯に入りマラソンでの汗を流して疲れをとり、いつものように御堂の縁側でマラソンの参加賞としてもらった弁当をたべました。遅れて観音寺へ来た男性メンバーは女性の入浴時間帯であったため弁当を食べてすぐに坂手港へ直行しました。今年は坂手港からの南港行き船便は午後2時丁度であることから、レース終了後、入浴、昼食、お土産買いと時間的な余裕は余りありませんでした。乗船後、レストラン内で今回参加したメンバーが勢ぞろいしてマラソン談議に花を咲かせ、その後は2等寝台のベッド(前もって幹事の山本さんが予約)で南港まで休息することにしました。南港まではこれまでとは違って途中に神戸港へは寄港せず、出港時刻も早くなっていたことから明るいうちの午後545分に到着しました。南港からは地下鉄を利用して梅田へ、梅田から阪急電車で水瀬駅に着いたのは午後7時半頃でした。

最後に、今回もこのような機会を与えていただきました東芝の現役OBのランニング愛好会の皆様、そして宿や船便の手配から大会案内など色々とお世話していただきました山本幹事様、そして南様、碇山様に感謝申し上げます。

Y.Ohkubo(記)