熊野古道伊勢路の旅(3/26-27)
2日目≪七里御浜から熊野速玉大社へ≫ 翌朝、5時50分頃に、民宿のベランダから熊野灘から昇る日の出に感動しました。昨日に続いて、2日目も素晴らしい天気となりました。午前7時半過ぎ、新宮・速玉大社を目指してハイクを開始しました。過去4回、そして昨日までの熊野の古道はいくつかの峠を登ったり下ったり、海岸沿いの山道を横切って歩く険阻な道のコースでした。しかし、今回の二日目の浜街道コースは例外でした。国道の歩道をしばらく歩いていると、右手に花の窟(いわや)神社を見かけました。高さが70メートルの巨岩がご神体で、イザナミノミコトの墓所とされているようです。神社から少し歩いて立石の道標に突き当たり、国道を横切って七里御浜海岸に沿った防風林の中に入り、遊歩道を1時間程歩きました。市木川河口で国道から旧道に出て、更に国道と合流する手前で市木一里塚の石碑がありました。一旦、海岸の堤防に出て、しばらく堤防から熊野灘を眺めながら歩いていると前方が行き止まりとなっており、一旦、海岸に出て、砂礫の上を歩くことになりました。浜辺の砂礫の石は大きさが揃っており、全て丸みを帯びていました。途中から七里御浜の松原遊歩道に入り、しばらく歩いた後、白砂青松の七里御浜から国道に出て、歩道橋を渡って道の駅パーク七里御浜に到着。道の駅では、この地方で有名なサンマ寿司を買って食べました。小休止した後、国道の歩道を歩いていると左手の防風林に六部の墓がありました。言い伝えでは、行き倒れた巡礼者を供養したものでした。再び、国道の歩道を歩き、途中から右に入り、横手地蔵を目指して少し坂を登って行くと高台の道に出て、さらに前に進めると横手延命地蔵に到着。横手延命地蔵は、病気平癒のご利益があるとして尊ばれ、特に祠の元より湧き流れる水は昔から霊験あらたな霊水として有名で、今でもこの水を求めて遠近から参詣者が絶えないとのことです。横手地蔵を少し過ぎ、熊野灘が見下ろせる場所で昼食としました。熊野灘の大海原を眺めていると、遠くに大型タンカーが運航しているのが見えました。昼食後、バイパスにかかる橋を越え、坂を下って行くと神内川に突き当たり、橋を渡って進むと粥森様が祀られている祠がありました。紀勢本線の踏切を渡り直進すると熊野川に出ました。対岸の新宮市街を見ながら熊野大橋を渡り速玉大社前の交差点を右折すると、その向こうには熊野速玉大社の鳥居が見えていました。速玉大社は二回目で、早々と参拝を済ませた後、20分ほど歩いてJR新宮駅に到着、予定より早めに着いたため、駅構内2階にある喫茶店で休憩を兼ねて時間待ち。午後2時35分発の伊勢長島方面行き電車に乗って熊野市駅で下車。車は民宿に駐車していたため、駅から民宿へ直行。帰り支度を済ませた後、民宿を出発。一般路から高速道路・伊勢道に入りしばらくすると、いつものように、津から亀山ジャンクションまで渋滞しており、島本に帰ってきたのは予定時刻を大幅に過ぎていました。 |